研究の内容
- これまで、人生の中で起きるトラウマやストレスフルな出来事をきっかけにして、人が、どんなふうに、心理的に、認知的に、社会的に、そして精神性的に変わるのかということについて研究をしてきています。私の日本語での履歴書は、ここに載せてあります。
- つらい体験に引き続いて生じるいろいろなことに関しての、幅広い研究にたずさわっていますが、主な研究領域は、外傷後成長(ポストトラウマティック・グロウス)というキーワードに関係しています。これは、人生における大きな危機的体験や非常につらく大変な出来事を経験するなかで、いろいろ心の闘い・もがきなどを通して、人間としての成長を遂げるような方向に変化すること、そのような実感があることを意味します。
論文について
- 英語の論文はこのウエブサイトの中の「Publication」のところからダウンロードできます。できない場合には直接メールをください.
- 2020年8月発行の体育の科学(杏林書院)第70巻8号に,法政大学,荒井弘和先生と「新型コロナウィルスの感染拡大とアスリートセンタード」をまとめ寄稿致しました.
- 2019年9月に丸善出版株式会社から出版される「健康心理学事典」の中で,『心的外傷後成長』について解説いたしました.
- 2021年1月出版の,「看護のためのポジティブ心理学(秋山美紀・島井哲志・前野隆司編)医学書院」に,廣岡佳代先生と「心的外傷後成長(PTG)とは」を寄稿致しました.
- 2019年8月発行の体育の科学(杏林書院)第69巻8号に「ネガティブな体験が導く心の成長:アスリートになぜ逆境がふりかかるのか」を寄稿致しました.
- 2016年12月15日発行の日本精神衛生会「こころと社会」第166号(47巻4号),『メンタルヘルスの広場』に,「心的外傷後成長 PTG (Posttraumatic Growth):何が本当か. p.109-113」を寄稿致しました.
- 2017年9月発行の金剛出版による雑誌,臨床心理学101,第17巻5号に「レジリエンスとPTG(Posttraumatic Growth)」(P.654-658)」を寄稿しました.
出版物について
- 2016年11月,27名の著者からなる「PTGの可能性と課題(金子書房)」が出版されました.
- 2015年9月1日,小塩真司氏と共著で,「心理学の卒業研究ワークブック:発想から論文完成までの10ステージ(金子書房)」を出版しました.
- 2014年3月31日,「悲しみから人が成長するとき―PTG(風間書房)」を出版しました.
- PTG Handbookの日本語訳を医学書院から出版させていただきました.題名は,「心的外傷後成長ハンドブック:耐え難い体験が人の心にもたらすもの」です.
- 博士学位論文を風間書房から出版いたしました。題名は、「外傷後成長に関する研究:ストレス体験をきっかけとした青年の変容」で、2005年に名古屋大学に提出した論文を中心にまとめなおしたものです。この本の出版にあたっては、風間書房様にずいぶんお世話になりました。またオークランド大学から助成金をいただいたおかげで出版することができました。深く感謝いたします。
- また金子書房から、近藤卓先生の編著で「PTG心的外傷後成長:トラウマを超えて」という本が出版されました。私はこの中のひとつの章を担当させていただき、「アメリカにおけるPTG研究:文化的観点から」というタイトルで執筆しました.